1987年5月、朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)が散弾銃を持った男に襲われ、記者2人が殺傷された事件を伝える写真パネル展「明日も喋(しゃべ)ろう――言論への暴力に抗して」(朝日新聞大阪本社主催)が14日、京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアム2階で始まった。10月8日まで。
言論・報道の自由を凶弾で封じようとした事件を思い起こし、暴力と闘うさまざまな営みについて知ってもらおうというねらい。襲撃事件の資料を朝日新聞社外で公開するのは初めて。
写真パネルは約40点。事件発生直後の阪神支局の様子や、亡くなった小尻知博記者(当時29)の腹部に無数の散弾が写るX線フィルム、「赤報隊」の犯行声明文をはじめ、小尻記者の母みよ子さん(79)が無念の思いを詠んだ俳句や、事件を語り継ぐ集会・演劇の様子などが並ぶ。
立命館大は小尻記者の母校。同ミュージアムの安斎育郎・名誉館長は「自分の価値観のためには暴力も許されるという主張を決して許してはならない」と話す。